コラム
2026年3月21日
猫の前足の歩き方がおかしいのはなぜ?|考えられる原因と注意したい病気
「猫の前足の歩き方が少しおかしい気がする」
「前足をかばって歩いているように見える」
「触ると嫌がるけれどケガなのか病気なのかわからない」
このような様子に気づき、不安を感じている飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
猫の歩き方が急におかしくなる場合、前足に痛みや異常が起きている可能性があります。
軽いケガや関節のトラブルのこともありますが、骨の病気が原因となっているケースもあります。
とくに
- 前足をかばって歩く
- 前足を地面につけたがらない
- 触ると強く嫌がる
といった症状がみられる場合には注意が必要です。
この記事では、猫の前足の歩き方がおかしいときに考えられる原因や、骨の腫瘍の可能性について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛猫の異変に早く気づくための参考にしてください。

猫の前足の歩き方がおかしくなる主な原因
猫の前足の歩き方が変わる原因はさまざまです。
よく見られる原因としては次のようなものがあります。
- ケガや打撲
- 爪や肉球のトラブル
- 関節炎
- 神経の異常
- 骨の病気
猫は痛みを隠す習性があるため、はっきりとした症状が出ないことも少なくありません。
そのため、歩き方のわずかな変化が病気のサインになっていることもあります。
とくに前足をかばうような歩き方が続く場合には、骨や関節に問題が起きている可能性があります。
歩き方の異常と一緒にみられる症状
前足の歩き方に異常がある場合には、合わせて次のような症状がみられることがあります。
- 足を触ると痛がる
- 足が腫れている
- 動きたがらない
こうした症状が続く場合には、単なるケガではなく骨の病気が関係している可能性も考えられます。
骨の病気が原因となっている場合は、放置すると後遺症が残ったり、命に関わる症状がでたりすることも。
気になる症状がある場合は、様子を見ずに早めに動物病院を受診しましょう。

骨の腫瘍が原因となることもある
猫の歩き方の異常の原因のひとつとして、骨の腫瘍が関係していることがあります。
その代表的な病気が「骨肉腫」です。
骨肉腫は骨に発生する悪性腫瘍で、腫瘍が成長することで骨が破壊され、強い痛みが生じます。
最初は
- 歩き方が少しおかしい
- 足をかばっている
といった症状から始まり、進行すると腫れや強い痛みが現れることもあります。
猫の骨肉腫は比較的転移が少ないとされており、早期に発見して適切な治療を行うことで、長期的に良好な経過が期待できる場合もあります。
骨肉腫の治療では、腫瘍を取り除くために断脚手術が選択されることも多いです。
断脚手術とは足を切断する手術のことです。
断脚すると「歩けなくなるのでは」と不安に感じられる飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、猫は順応性が高く、残った3本の足で術後に普段通りの生活を送れるケースも多く見られます。
少しでも早く診断と治療を開始するためにも、猫の歩き方に違和感があれば早めに動物病院に相談するようにしましょう。
歩き方の異常が続く場合は検査を
猫の歩き方がおかしい状態が続く場合には、原因を調べるための検査が必要になります。
動物病院では
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 血液検査
などを行い、骨や関節の状態を詳しく確認します。
とくに骨の病気が疑われる場合には、レントゲン検査によって骨の変化を確認することが重要です。
実際にあった猫の骨肉腫の症例
当院でも、足の腫れと強い痛みをきっかけに来院し、検査によって骨肉腫が見つかった猫の症例があります。
診察では足が大きく腫れており、触れると強い痛みがみられました。
レントゲン検査を行ったところ、骨に破壊像を伴う異常が確認され、詳しい検査の結果骨肉腫と診断されました。
実際の症例では、手術によって腫瘍を取り除く治療を行っています。
症例の詳しい経過や治療については、上記の記事をご覧ください。

まとめ
猫の前足の歩き方がおかしい場合、ケガや関節のトラブルだけでなく、骨の病気が関係していることもあります。
とくに痛みや腫れが続く場合には、早めに原因を調べることが大切です。
当院では、骨や関節の病気、腫瘍の診断や外科治療にも対応しています。
愛猫の歩き方に違和感がある場合には、お早めにご相談ください。
愛知県名古屋市西区
庄内通どうぶつ病院

