コラム
2026年2月14日
猫がダンボールを誤食すると危険?考えられる症状と対処法
猫を飼っている飼い主様は、猫におもちゃとしてダンボールを与えたことがあるのではないでしょうか?
猫はダンボールが大好きな動物です。
箱に入ったり、かじったり、端を引きちぎって遊んだりする姿を見たことがある飼い主様も多いと思います。
おもちゃとして楽しめるダンボールですが、猫が誤食するものとしてダンボールが非常に多く見られるのも事実です。
「最近、食欲が落ちている」
「吐こうとしている様子がある」
このような場合、ダンボールの誤食による消化管トラブルが起きている可能性も。
本記事では、猫がダンボールを誤食した場合に起こり得る症状や危険性、受診の目安について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、猫の誤食予防に役立ててください。

猫はなぜダンボールを食べてしまうの?
猫がダンボールをかじったり、飲み込んでしまったりする理由には、いくつかの要因があります。
- 遊びの延長
- 歯の生え変わり時期の違和感
- ストレスや退屈
- 狩猟本能による噛みつき行動
とくに若い猫や活発な猫では、ダンボールを噛みちぎって遊ぶうちに、小さな破片を誤って飲み込んでしまうことがあります。
猫がダンボールを誤食すると起こる問題
ダンボールは一見すると柔らかく、消化できそうに見えるかもしれません。
しかし、猫の消化管にとっては異物であり、次のような問題を引き起こすことがあります。
- 胃で詰まる
- 腸閉塞を起こす
- 腸の動きが悪くなる
- 嘔吐や食欲不振が続く
とくに、ダンボールが水分を吸って膨らむと、消化管内で塊となり、排出されにくくなることがあります。
また、印刷や接着剤が使われているダンボールでは、胃腸への刺激や炎症が起こる可能性もあるため注意が必要です。
猫がダンボールを誤食したときの症状
ダンボールを誤食した猫では、次のような症状がみられることがあります。
- 食欲不振
- 嘔吐
- 元気消失
- 便が出ない、量が少ない
- お腹を触ると嫌がる
飲み込んだ量が少量であっても、症状が続く場合には注意が必要です。
「そのうち出るだろう」と様子を見ている間に、腸閉塞などの重い状態に進行することもあります。
ダンボールは紙製で柔らかいため、「少しなら大丈夫」「自然に消化されるのでは」と考えてしまう飼い主様も多いです。
しかし、猫の消化管では紙類をうまく消化することができず、胃や腸の中で塊となって停滞してしまうことがあります。
とくに、繰り返しダンボールをかじる癖のある猫では、少量ずつ飲み込んだ破片が徐々に蓄積し、ある日突然症状が現れるケースもあります。
目立った誤食の瞬間を見ていなくても、体調の変化がみられる場合には注意が必要です。

猫がダンボールを誤食したかも?受診の目安
次のような場合には、早めに動物病院を受診しましょう。
- ダンボールを飲み込む様子を目撃した
- 嘔吐が何度も続いている
- 丸1日以上食欲が戻らない
- 排便がなく、お腹が張っている
誤食の内容や量がはっきりしない場合でも、超音波検査などによって消化管内の状態を確認できることがあります。
ダンボール以外にも注意したい異物
猫の誤食でとくに注意が必要なのが、ひも状の異物です。
- ひも
- 糸
- リボン
などは、胃や舌に引っかかったまま腸の奥まで入り込み、腸穿孔などの重篤な状態を引き起こすことがあります。
当院でも、ひも状異物によって緊急手術が必要となった症例を経験しています。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
猫のダンボール誤食を防ぐためにできること
ダンボールの誤食は、日常生活の工夫で予防できる場合もあります。
- ダンボールは早めに処分する
- 端がボロボロになった箱は置きっぱなしにしない
- 遊び足りない猫には十分な遊び時間を確保する
- 誤食しにくいおもちゃを選ぶ
とくに若い猫では、「噛みちぎれるもの=誤食のリスク」という意識を持つことが大切です。
ダンボールの誤食は、日常的によくある行動の延長で起こるため、完全に防ぐことが難しい場合もあります。
だからこそ、普段と違う様子に早く気づき、適切なタイミングで受診することが重要ですね。

まとめ
猫がダンボールを誤食すると、嘔吐や食欲不振、腸閉塞などの消化管トラブルを引き起こすことがあります。
一見すると軽そうな誤食でも、状態によっては治療が必要になるケースもあります。
「ダンボールを食べたかもしれない」
「食欲や元気が戻らない」
このような場合には、早めに動物病院へご相談ください。
当院では、猫の誤食や消化管トラブルの診断・治療にも対応しております。
気になる症状がある場合には、お気軽にご相談ください。
愛知県名古屋市西区
庄内通どうぶつ病院

