コラム
2026年3月7日
猫の足が腫れている原因とは?|猫の骨肉腫と治療について
「猫の足が腫れているのはケガのせい?」
「片方の足だけ痛がっている気がするけど病気かな?」
「骨に腫瘍ができると聞いたことがあるけどどんな治療をするの?」
このような疑問をお持ちになったことのある、猫の飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
猫の足の腫れには、ケガや炎症など比較的軽い原因から、骨や腫瘍の病気までさまざまな可能性があります。
中でも骨肉腫という腫瘍は、強い痛みと腫れを伴うことがある腫瘍です。
猫の骨肉腫の治療では、外科手術による腫瘍の切除が基本となります。
四肢に発生した場合には、断脚によって腫瘍を完全に取り除くことで、完治を目指せるケースも少なくありません。
本記事では、猫の足が腫れているときに考えられる原因の中でもとくに骨肉腫と治療について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛猫の異変に早く気づくための参考にしてください。

猫の足が腫れる主な原因
猫の足の腫れは、見た目だけでは原因を判断することが難しい症状です。
- 打撲やねんざなどの外傷
- 細菌感染による炎症
- 関節の病気
など、比較的軽い原因で腫れが起こることもあります。
しかし、腫れが徐々に大きくなってきたり、強い痛みを伴ったりする場合には注意が必要です。
中には、骨そのものに腫瘍が発生しているケースもあります。
骨の腫瘍の代表的なものが「骨肉腫」です。
骨肉腫は骨に発生する悪性腫瘍で、腫瘍が大きくなるにつれて骨が破壊され、強い痛みや腫れを引き起こすことがあります。
初期の段階では「足をかばう」「触ると嫌がる」といった変化だけのことも多く、単なるケガや関節痛と勘違いされてしまうケースも少なくありません。
そのため、足の腫れや歩き方の異常が続く場合には、早めに原因を調べることが大切です。
とくに高齢の猫で、片方の足だけが腫れている場合には、骨の病気の可能性も考えて早めに検査を受けるようにしましょう。
足の腫れと一緒にみられる症状
猫の足が腫れている場合、次のような症状がみられることがあります。
- 足をかばって歩く
- 触ると痛がる
- 元気がなくなる
- 食欲が落ちる
- 足の形が変わって見える
腫れ以外にも歩き方がおかしい状態が続く場合には、骨や関節に異常があることが多いです。
とくに骨の腫瘍が原因の場合には、数日様子を見ているだけで命に関わることもあります。
歩行の異常が続く場合には早めに動物病院で診察を受けましょう。

足の腫れが続く場合は早めの検査を
猫の足の腫れが数日たっても改善しない場合には、原因を調べることが重要です。
動物病院では、
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 血液検査
などを行い、骨や軟部組織の状態を確認します。
とくに骨の病気が疑われる場合には、レントゲン検査が重要な情報になります。
腫れの原因が骨肉腫の場合の治療
猫の足の腫れの原因が骨肉腫だった場合は、外科手術による腫瘍の切除が主な治療方法です。
骨肉腫が四肢に発生した場合には、断脚によって腫瘍を完全に取り除くことで、完治を目指せるケースも少なくありません。
断脚と聞くと「歩けなくなるのではないか」と不安に感じられる飼い主様もいらっしゃるでしょう。
しかし猫は順応性が高く、3本足になっても比較的早く新しい歩き方に慣れ、普段とほとんど変わらない生活を送れるケースが多いです。
むしろ痛みの原因となっている腫瘍を取り除くことで、以前より元気になる場合も多くあります。
断脚は見た目の変化が大きい治療ではありますが、愛猫の苦痛を取り除き、生活の質を大きく改善できる大切な選択肢のひとつです。
実際にあった猫の骨肉腫の症例
当院でも、足の腫れと強い痛みをきっかけに来院し、検査によって骨肉腫が見つかった猫の症例があります。
診察では後ろ足が大きく腫れており、触れると強く痛がる様子がみられました。
レントゲン検査を行ったところ、骨の破壊を伴う異常が確認され、詳しい検査の結果骨肉腫と診断されました。
実際の症例では、手術によって断脚することで腫瘍を取り除く治療を行っています。
症例の詳細や治療の経過については、上記の記事で詳しくご紹介しています。

まとめ
猫の足の腫れには、ケガや炎症などの原因だけでなく、骨の腫瘍が関係していることもあります。
腫れが続く、歩き方がおかしいといった症状がみられる場合には、早めに動物病院で相談することが大切です。
当院では、猫の足の腫れの原因となる骨や関節の病気の診断にも対応しています。
気になる症状がある場合には、お早めにご相談ください。
愛知県名古屋市西区
庄内通どうぶつ病院

